Hypnotherapy
ヒプノセラピー
ヒプノセラピーとは
ヒプノセラピーは日本語では催眠療法と呼ばれます。でも、催眠療法というと「何やら怪しい」
「催眠術使って何かされる?」などと思う方がまだまだ多いようです。
特に、前世療法とか胎内退行などと聞くと、かなりスピリチュアルな世界のようにも思えます。
確かに、そのような要素もあるのは確かですが、ヒプノセラピーの基本は、
・クライアントが無意識という莫大なリソースを信頼して
・そこにある自分にとってもはや不必要な不都合(トラウマや植え付けられてしまったネガティブな感情など)は手放し
・そこから得られる学びを統合した上で
・自分が望む自分にとってより良い人生を生きて行くのを後押しする
というものです。
主体はあくまでクライアントであり、セラピストは伴走者に過ぎません。
たとえ催眠下であったとしても、セラピストがクライアントをコントロールすることはそもそもできませんし、答えを見つけるのはあくまでクライアントご自身です。
ヒプノセラピーは主として ヒプノコーチング®︎、退行療法である年齢退行、インナーチャイルド療法、胎内療法、前世療法などを中心としたセラピーです。
現在を生きる『私』が抱えるトラウマやネガティブな思い、あるいはやってみたいけどきっとわたしには無理というような制限、ブロックを催眠状態に導かれることで外し、自らの力でより良い人生を生きていくための答えを見つける、という療法がヒプノセラピーです。
また、今の人生での自分の生きる目的は何だろうかという疑問や、親子やパートナーなどの人間関係で悩んでいる場合、その根本の原因を探るためのツールともなります。
ネガティブな感情からの解放だけではなく、なりたい自分を自分で設定し、催眠状態で純粋に潜在意識に暗示として落とし込むことで、自分の望むゴールを疑いなく現実化していくというコーチング的な方法もあります。(新しいビジネスを立ち上げたい、睡眠障害を直したい、減量したい、タバコをやめたいなどなど)
意識の力は無限大ですが、地球というある意味とても制限された時空で生きてきた人間は、過去の慣習や習慣、ルール、生まれながらの環境などに囚われてしまい、自分が無限の意識体であることを思い出すのがなかなか難しいように思います。
ヒプノセラピーは催眠という手法を使って、普段アクセスできない潜在意識の領域(そこにはその人のあらゆる情報が詰まっています)にアクセスし、今の自分にとって一番必要な情報を得、本来ありたい自分の姿を思い出すことを可能にするのです。
ヒプノセラピーについてもっと詳しく知りたい方は次の本をお読み頂くことをおすすめします。
「世界基準のヒプノセラピー入門」今本忠彦著 河出書房新社出版
「クラズナー博士のあなたにもできるヒプノセラピー」A.M. クラズナー著 小林加奈子訳 ヴォイス 出版
催眠とは
催眠とはなんでしょうか。
米国催眠療法協会の創立者であるA.M.クラズナー博士は、催眠を「リラックスを生み、顕在意識を休ませて、被暗示性と気づきを高め、イマジネーションを通して潜在的意識に触れるプロセスである。催眠はまた、思考とイメージをリアルに体験する状況をつくりだす」と述べています。
催眠と睡眠とが決定的に違うのは、催眠状態にあっても意識はある、ということです。
意識はあるけれども、催眠状態にある時は暗示を受け入れやすい、すなわち被暗示性が高まっている状態と言うことができます。
頭の中のジャッジが消えて無意識が自動運転している状態だと言うこともできます。
頭の中でああでもない、こうでもないと考えたりジャッジしたりする顕在意識が休んで、顕在意識と無意識との間にある判断のフィルターを通り抜けて暗示が無意識に落とし込まれていくのです。
顕在意識が働いている時、私たちはこの無意識の領域にはなかなかアクセスすることはできません。
頭で考えている顕在意識優位の時には、自分の判断基準に合わないものはブロックしてしまうからです。
これが判断のフィルターです。言い換えると、自分の価値観や信条というプログラムに合わないものを顕在意識は見張っていて、それらをはねのけてしまうのです。
ところが、催眠状態にある人はとても素直に無意識にアクセスすることができます。判断のフィルターが外れるからです。
催眠は実は決して特別なものではありません。私たちは日常的に軽い催眠に出たり入ったりしています。
夢中で本を読んでいる時、集中するあまり時間が経つのも忘れているということがあると思います。
自転車に乗るコツを一度身につけてしまえば、どのようにペダルをこぐのかをいちいち意識しなくても自転車に乗ることができるでしょう。
無意識にできてしまうこと。あるいはやっていること。それが催眠状態にあるということなのです。
好きなことにとても集中して取り組んでいる時、いちいち頭の中で「なんでこんなことをしているんだろう?」とツッコミを入れることはないでしょう。
大好きなゲームをやっている時はとても集中して時間を忘れてやっているのではないでしょうか?
これらは皆、軽い催眠状態の中に入っていると言えます。
あらゆる催眠は自己催眠であると言われています。
自分が催眠に入ることにGOを出していなければ入ることはできません。
私は絶対に催眠にはかからない、と抵抗するクライアントを催眠に誘導することはできません。
クライアント自身が催眠に入ることを許して初めてヒプノセラピーが成立するのです。
ヒプノセラピーはこんな人におすすめ
- なぜか生きづらいと感じている
- 払拭できない不安がある
- 自分の目指すゴールがわからない
- 人間関係(親子、パートナーとの関係など)がうまくいっていない
- 様々なネガティブな感情があって辛い
- 「私には〜できない」という制限がある
- つい人と比較してしまって落ちこむ
- そもそも生きる意味がわからない
- 何をやってもうまくいかない
- 世の中の風潮に振り回されて一喜一憂してしまう
- 自分が生きる意味を知りたい
- 人生の目的が何かを知りたい
- 好きな相手がいるのに結婚にふみきれない
- 恐怖症を治したい(飛行機に乗れない、乗り物に乗れない、高いところが怖い、狭いところが怖いなど)
- パニック障害を治したい
- 体重を減らしたい
- タバコを辞めたい
- 睡眠障害を治したい
- 大事な人を亡くしてとても辛い
- ペットとの別れがとても辛い
- 人前で話すのが苦手
- 人前で演奏しなければならない時、すごく緊張してしまう
- 試験前になると緊張して不安が募る